「相手を思いやる」

それは相手の立場に立って、相手の考えや気持ちに思いを寄せること。
相手に興味を持ち、関心を寄せることとも言えます。

目の前にいる患者様が何を求め、何をしたいと望んでいるのか推察し、患者様の喜びや不安、痛みや苦しみを想像して、その気持ちに寄り添い応えるために行動することを基本にスタッフ一同取り組んでおります。

例えば、病院に行くことは決して楽しいこと嬉しいことではありません、決心して病院へ行くと、受付で無愛想にされたら不愉快で体調も悪化しそうですが、それが笑顔で優しく挨拶され、話しやすい状況になったら緊張も少しほぐれます。
また、看護師などの医療スタッフが、診察に入る前に患者様にお声がけをし、体調に応じていかに待ち時間を減らせるか優先順位を考え対応してくれたら苦痛な時間も少しは減るのではないでしょうか？
そんな細かな心遣いが当たり前にできる診療所でありたいと思っております。

当院では、たくさんの患者様を外来で診察させていただくだけではなく、訪問診療や、訪問看護、訪問リハビリ、デイケアなどをはじめとし、地元の区立中学校校医としても地域社会に貢献できる診療所として努力しております。

山本周五郎作に赤ひげ診療譚という小説があります。
江戸小石川の薬草園にある小石川養生所を舞台に働く医師を描いた小説です。

小石川養生所は、ときの将軍、徳川吉宗が、小川笙船という医師の投書を見て造った今でいう国立病院のようなもので、実在した診療所です。
診療代は、無料で、庶民のための診療所でした。小説赤ひげ診療譚では、この小石川養生所で赤ひげ先生が、病人のために身を粉にして働く様が描かれています。

ある日、江戸に火事が起きてケガ人の手当てに赤ひげ先生ら医師が不眠不休で治療に当たりましたが、一息ついた朝方、急患を告げる使者を若い医師が追い返してしまいます。
それを知った赤ひげ先生がその医師を叱責します。「医者も人間である。不眠不休で治療に当たってようやく仮眠出来るときの急患を診なくてはいけないのか」と若い医師が反発しますが、赤ひげ先生は、「医者は人間であって人間でない、どんな状況にあっても患者を診なくてはいけない」と教えたのです。

そんな赤ひげ先生のように、日々外来診療と訪問診療に奮闘し、できる限り患者様とのコミュニケーションをはかり、地域に根ざした診療所でありたいと心がけております。

当院は、午前外来だけではなく仕事の帰りでも受診できるように18時から20時(受付は30分前で終了)までの外来診療を行っております。
平日勤務が多くなかなか通院できない患者様も通院できるよう配慮いたしております。
また、外来患者様だけでなく在宅の患者様やそのご家族がいつでも病状について相談ができる体制を整えております。

江戸川区医師会に在籍しており、専門分野での検査や治療が必要となった場合、医師会の先生方への御紹介や入院施設のある連携病院への御紹介も致します。

• 連携医療機関

  葛西中央病院、葛西昌医会病院、江戸川病院など

患者様は聞きたいことがあっても医療者が目をあわせてくれないと、忙しそうだからと遠慮してしまうと思いますが、そこに重要な医療情報が含まれる場合もあります。

当院では患者様との応対で聞くことが大切だと考えておりますので、体調やお薬、医療制度や介護制度など
「なんでだろう」「どうしよう」と悩まず香雪医院にご相談ください。

いい方向にすすめるアドバイスができるよう、ケアマネージャーや看護師をはじめスタッフ一同ご協力させて頂きます。

当院は駅から徒歩3分と通いやすい場所にございます。ご高齢の患者様も多いのでさらに通いやすいクリニックにするためには・・・と日々考えております。

40歳以上の方は、介護保険に加入し、決められた保険料を納めています。
その保険料や税金を財源とすることで、介護が必要な方は、費用の一部を負担するだけでさまざまな介護サービスを受けられます。

全ての人に最期まで自分らしく過ごしていただくために必要に応じて併設の居宅介護支援事業所での相談を受け付けております。
『介護保険を申請したいけどどうしていいのかわからない』『介護保険ってどうやって使うの？』など・・

家族の介護に不安を抱えている方・介護保険のことなど、どんな小さなことでも構いませんので迷ったら一人で悩まずご相談ください。
患者様一人一人に合った支援が提供できるように情報を共有し不自由なく支援を行い在宅生活が継続できるようお手伝いいたします。